金地金を購入したら、次に考えなければならないのが保管方法です。高価な資産をどこにどう保管するかは、投資の成否を左右する重要な問題です。主な選択肢とそれぞれの特徴を見ていきましょう。
最もシンプルな方法は自宅保管です。少量であれば、自宅の金庫に保管するのが最も手軽で、コストもかかりません。いつでも自由に確認でき、緊急時にすぐ換金できるというメリットがあります。ただし、盗難リスクは避けられません。特に高額になる場合は、家庭用金庫では不十分な場合があり、本格的な耐火金庫の設置を検討する必要があるでしょう。また、火災や地震などの災害リスクも考慮しなければなりません。
銀行の貸金庫は、より安全性の高い選択肢です。年間数千円から数万円の利用料がかかりますが、銀行の厳重なセキュリティシステムで保護されるため、盗難リスクは大幅に低減されます。ただし、営業時間内しかアクセスできない、年末年始は利用できないなどの制約があります。また、銀行によっては貸金庫の新規受付を停止しているところもあり、空きを見つけるのが難しい場合があります。
貴金属業者の保管サービスも有力な選択肢です。田中貴金属工業などの大手業者では、購入した金地金を業者の金庫で預かってくれるサービスを提供しています。保管料はかかりますが、専門業者ならではの厳重な管理体制で保管され、売却時もスムーズに手続きできるのが大きなメリットです。ただし、業者が倒産した場合のリスクを完全には排除できません。
保管方法を選ぶ際は、保有量、アクセスの必要性、コスト、リスク許容度などを総合的に考慮しましょう。少額なら自宅保管、中程度なら銀行の貸金庫、高額なら業者の保管サービスと、金額に応じて使い分けるのも一つの方法です。また、一カ所に集中せず、分散保管することでリスクを軽減する戦略も有効です。