金価格の長期トレンド
金価格は過去50年間で大きく変動してきました。その歴史を理解することで、将来の価格動向を予測するヒントが得られます。
1970年代:ニクソンショック
背景
1971年、ニクソン大統領が金とドルの交換停止を宣言(ニクソンショック)。これによりブレトンウッズ体制が崩壊しました。
価格動向
- 1971年: 約35ドル/オンス
- 1980年: 約850ドル/オンスに急騰
- わずか10年で約24倍に
1980年代~1990年代:調整期
背景
インフレ治まり、株式市場の好調、冷戦終結により、金の魅力が相対的に低下しました。
価格動向
- 1980年代~1990年代は長い低迷期間
- 250~400ドルレンジで推移
- 1999年: 約250ドルで底打ち
2000年代:緩やかな上昇
背景
ITバブル崩壊、9.11同時多発テロ、イラク戦争などで地政学リスクが高まりました。
価格動向
- 2001年~: 緩やかな上昇トレンド
- 2008年: 1000ドルを突破
2008年~:リーマンショック以降
背景
世界金融危機により、安全資産としての金が再評価されました。
価格動向
- 2011年: 約1900ドルで最高値更新(当時)
- 2013年~2015年: 調整局面
- 2015年~: 再び上昇トレンド
2020年代:コロナ禍と新たな最高値
背景
コロナ禍による経済不安、各国の金融緊和政策、低金利環境が金価格を押し上げました。
価格動向
- 2020年8月: 約2070ドルで史上最高値更新
- 2024年: 2400ドル以上を記録
- 円建て価格は円安の影響でグラム1万円超え
長期的な価格変動要因
マクロ経済
- 世界経済の成長率
- インフレ率の動向
- 各国の金融政策
- ドルの強弱
地政学
- 国際紛争・緊張関係
- テロ・戦争
- 主要国の政権交代
短期的な価格変動要因
- 投機的な資金の流入・流出
- 中央銀行の金売買
- ETFの資金動向
- ドル相場の日々の変動
投資への示唆
歴史を振り返ると、金価格は長期的に上昇傾向にあることが分かります。一時的な下落はあっても、数十年スパンで見れば価値を保ち続けています。