金価格変動の要因

2024-02-03
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金価格変動の要因

金価格は毎日変動していますが、その背後にはいくつかの重要な要因が働いています。これらを理解することで、価格変動の理由が見えてきて、より賢明な投資判断ができるようになります。

最も直接的な影響を与えるのは米ドルとの関係です。国際的な金価格は米ドルで表示されるため、ドルが強くなると金価格は下がりやすく、ドルが弱くなると金価格は上がりやすい傾向があります。これは、他通貨を持つ投資家にとって、ドル安時には金が割安に感じられ、購入が増えるためです。日本の投資家にとっては、円ドル相場も重要で、円安が進むと円建ての金価格は上昇します。

金利も重要な要因です。金は利息を生まない資産なので、金利が上昇すると、利息を生む債券や預金の魅力が相対的に高まり、金価格は下がりやすくなります。逆に、低金利環境では金を保有することの機会コストが低くなるため、金価格は上がりやすい傾向があります。特に米国の金利動向は、世界の金価格に大きな影響を与えます。

地政学リスクの高まりも、金価格を押し上げる大きな要因です。戦争、テロ、政治的混乱など、世界情勢が不安定になると、投資家はリスク資産から安全資産へと資金を移動させます。この「有事の金」という性質により、国際的な緊張が高まると金価格は急上昇する傾向があります。最近では、中東情勢や米中対立などが金価格を支える要因となっています。

需給バランスも無視できません。金の供給は年間約3000トンとほぼ一定ですが、需要側は変動します。中国やインドなどの新興国での宝飾品需要、各国中央銀行の外貨準備としての金購入、投資需要などが、需要の主な構成要素です。特に近年は、中央銀行による金購入が大きな需要要因となっており、これが価格を下支えしています。

これらの要因は単独で働くのではなく、複雑に絡み合って金価格を形成しています。投資家として大切なのは、どれか一つの要因だけに注目するのではなく、複数の要因を総合的に見て、価格動向を判断する視点を持つことです。

goldbar編集部
goldbar編集部
金地金ウォッチャー。金投資歴30年を超えるメンバーが集まる編集チームです。金地金投資に関するあらゆる話題について深掘りしていきます。